その初日、ドアから中を覗く人がいる。
何か用?と思って見たけど、何も言わず、
しばらくして去って行くその人。
何だったんだろうな〜と思っていると、
しばらくしてまた帰って来たその人。
再び何か用?と思ってみたけど、何も言わないから、
思い切って声をかけてみた。
すると返ってきた言葉は
「先生、私、先生とどこかで会ったことありますよね?」
いやいやそんなこと言われても(笑)
でも、こういうことはよくあるので(爆)探ってみた。
「あなたは先生って言うけど、私にはたくさん学生がいるから、
どこで教えたか覚えてないの」
するとその女性
「そうですよね」
よかった。怒ってなくて。
「先生、どこの学校で教えていますか」
学校の名前を言い、そこの卒業生かと聞くと、そうではないと言う。
ボランティア教室にも来てないと言うし、
あと教えたのは…もしかして!?
今の学校に勤める前の学校の名前を言うと、「そうです、そうです!」あら〜。
でも、その学生について何一つ思い出せない。
「失礼だけど、名前は?」「他の先生の名前覚えてる?」と探って
ようやくわかったのは、
日本語教師になって一番最初に教えた学生だということ!
いや〜お恥ずかしい。ほぼ10年ぶりの再会ですよ。
「私ももう若くないですよ」とその学生。
いやいや、それなら私なんてどうなるんですか。
以前の学校は担任制度なんてなかったからか、
その学生の卒業後のことなんてさっぱりわかってない。
聞いてみると、地元の私立女子大に進み、その後、
地元の国立大の大学院に進み、その後、
ボランティア日本語教室と同じフロアーにある旅行会社に就職して
3年になるそう。
他の同級生も国へ帰って北京でいい給料をもらって働いている人、
日本で、しかも地元で就職している人、それぞれいるらしい。
今年度、教室が移動になってなかったら、会わなかっただろうな…。
なんとも感じた不思議な縁。
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